Los pueblos indigenas de los Andes

~アンデスの先住民族~


 私は、アンデス地方に住む人々の逞しい姿と、美しい織物に魅せられて、1 年 間南米を旅してきました。 ファッションという視点で、その地の風土や文化に根ざした衣装を見て回り、 土着の文化が受け継がれている地域の日常に触れ、民族衣装を纏う人々の写真 撮影を続けてきました。民族衣装という、古来より受け継がれる独特な衣服に 興味を持ち、その村ごとに独自で多様な姿に価値を感じるようになりました。 私は、とある村の民族衣装に感銘を受け、織物を教わりました。標高 4000m。朝晩は冷え込み、昼間は太陽の日差しが強いところです。生活を共に させてもらい、過酷な環境下で生きる彼らの強さと、変わりつつある今の生活と、 衣装事情を知りました。 私は、今も尚、伝統文化や民族衣装が日常の中に残っていることを素晴らし く思っています。また、これからも残ってほしいと願うようになりました。 今の急速な近代化は、今後彼らの生活にどのような影響を与えていくのか? 写真展では、民族衣装を一つのキーワードに、アンデスに住む先住民族の、 今の姿を撮影しております。多くの方々に今も残る伝統衣装の姿を知って頂 きたいと思っております。

 

森井 勇介